大腸がんの前触れ・
初期症状はある?
大腸がんは、初期段階では自覚症状が乏しいですが、進行した場合、腹痛や腹部膨満感、血便、細い便が出る、残便感、便秘、下痢などの症状が起こります。
なお、吞気症や過敏性腸症候群が原因となり、おならが頻発することがあります。
大腸がんが進行する
一番多い症状は?
大腸がんのよくある症状として、血便や下血が挙げられます。また、大腸がんの進行に伴い、次のような症状も起こります。
これらの症状が起きている場合、もしくは便潜血検査で陽性反応が出た場合、早急に当院をご受診ください。
- 血便・下血
- 便秘と下痢の繰り返し
- 細い便
- 残便感
- 貧血
- 腹部の張り腹痛
- 体重減少
大腸がんになる原因
大腸がんの原因には、運動不足、食生活の乱れ、肥満、飲酒、喫煙などが挙げられます。
また、遺伝的要因もあると言われており、大腸がんを発症した家族・血縁者がいる場合、大腸がんを発症しやすくなります。
大腸ポリープと大腸がん
大腸ポリープは腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに大別されます。腫瘍性ポリープは時間をかけてがん化する可能性があります。なお、非腫瘍性ポリープのうち、過形成ポリープは、サイズが10mm以上となった場合、がん化する可能性があります。
大腸がんは大腸ポリープが進行して発生することがほとんどで、大腸ポリープは前がん病変として考えられています。そのため、検査中に大腸ポリープを発見して切除することにより、将来の大腸がんの予防に繋がります、
当院では、日帰りで大腸ポリープの切除を行っています。
大腸がんの検査
便潜血検査
便潜血検査は、大腸がん検診のメニューの1つで、便に肉眼では確認できないほど微量な血液が混ざっていないか調べられます。
患者様の負担もないため、大腸がんのスクリーニング検査として有用な検査です。
なお、大腸がんが発生していても出血が起こらないこともあり、その場合は陰性反応が出ることもあります。もちろん、陽性反応が出た場合は大腸カメラ検査を受けることが必要です。
大腸カメラ検査
(大腸内視鏡)
大腸カメラ検査は、内視鏡スコープを肛門に挿入し、大腸粘膜全域を直接観察する検査です。がんなどの病変のサイズ、位置などを正確に確認できます。
当院では、怪しい病変が見つかった場合、組織を採取して病理検査を行い、確定診断に繋げています。また、前がん病変である大腸ポリープが見つかった場合、検査中に切除する日帰り手術にも対応しています。
40歳を過ぎたら
大腸カメラ検査を
大腸がんは、初期は自覚症状が乏しく、進行に伴って腹痛、下痢、便秘など様々な症状が起こります。なお、これらの症状は普段からよく起こるもののため、放置される方も多いです。
大腸がんは40歳を迎えたらリスクが高まるため、40歳以上の方は1年に1回、大腸カメラ検査を受けましょう。
当院では、鎮静剤を用いた苦痛の少ない大腸カメラ検査を行っており、検査は専門医が担当します。安心してご相談ください。
大腸がんの罹患数は
増えている
大腸がんは、大腸粘膜にできるがんです。大腸がんの発生機序には、正常粘膜にはじめからがんとして生じるものと、ポリープが進行してがん化するものがありますが、ほとんどが後者のパターンです。
日本国内の部位別のがんの発症数を見ると、男女ともに2位となっています。また、男女合わせた場合は大腸がんが発症数1位となり、日本人には発症リスクの高いがんと言えます。近年は特に、食生活の欧米化が背景となり、発症数は増加し続けているため、定期的な検査・予防が欠かせません。